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菌・抗マラセチアに対する基礎研究〜シャンプー編〜

抗菌、抗真菌活性検査 【基礎データ】

     平成23年9月、産業医大微生物解析研究開発有限責任事業組合において、マスマリンシャンプーの抗菌活性・抗真菌滴下法による活性測定を行いました。
     マスマリンシャンプーは、MRSAおよびマラセチア対し発育阻止が認められ、特にマラセチアに対する抗菌活性が強い反応がみられました。(図1、図2参照)
      しかし、大腸菌に対する効果は不明瞭な結果でした。

    滴下法による活性測定
    (被検試料)
    ・マスマリンシャンプー

    (被検菌)
    ・MRSA メチシリン耐性ブドウ球菌
    ・大腸菌O157(ベロ毒素陰性)
    ・マラセチア(臨床分離株)
    ・マラセチア(標準分離株 NBRC10064株;Malassezia. pachydermatis)

    (方法)

    約108CFU/mlに調整した被検菌液をミュラーヒントン寒天(MHA)培地またはサブロー寒天(SDA)培地に塗布し、被検試料を5μl滴下後(*注)、37℃、1日(MRSA、大腸菌)または 2日間(マラセチア)培養後、判定。阻止円直径を測定した。
    MRSA
    メチシリン耐性ブドウ球菌

    MHA培地
    1回目
    阻止円直径
    (mm)
    10×10
    2回目 11×11

    1 大腸菌O157

    MHA培地
    1回目
    阻止円直径
    (mm)
    27×27*
    2回目 27×27*


    マラセチア
    (臨床株)

    MHA培地
    1回目
    阻止円直径
    (mm)
    42×39
    2回目 40×40

    SDA培地
    1回目
    阻止円直径
    (mm)
    34×33
    2回目 40×40

    マラセチア
    (標準株)

    SDA培地
    1回目
    阻止円直径
    (mm)
    29×29
    2回目 35×37
    ※判定時間を過ぎて(3日後から)不明瞭な阻止円形成

     

    【図1】マラセチア(臨床株)SDA培地 【図2】マラセチア(標準株) SDA培地
    明瞭な阻止円を形成
    明瞭な阻止円を形成